飼い猫への第一歩?

ウシくんは、赤いリュックサックが嫌い。
リュックサックにまつわる とても 嫌~な思い出があるからだ。

ある日、庭に緑色の不思議な物体が落ちていた。
何だろう?と不思議に思いつつ出かけて、帰宅すると...

具合の悪そうなウシくんが居た。

母に話を聞いてみると、
あの緑色の物体の正体は ウシくんが吐いた跡だったようで。
慌ててウシくんを動物病院へ連れて行ったらしい。

「もしかして、原チャで?」

「それ以外にどうやって行けと言うん?
 その赤いリュックサックにウシくんを詰め込んで、連れて行ったよ。」

幸い 症状はそれほど重くなく、点滴を打って貰い、
抗生物質を処方してもらって帰ってきた。
初めての病院で 痛い事されたのも怖かったけど、
真っ暗な赤いリュックの中で 何か得体の知れない振動と音が怖かったらしい。。

そして新たな展開が。。

母曰く。
「お父さんが猫嫌いだから、飼うのは無理だって言ったんだけど。
 先生に 如何に野良猫が大変かって実情を切々と説かれてね。
 それでね、治療代も値引きするから、飼ってあげなさいって。」

確かに、飼ってあげたいのは山々だけど・・・。
父は説得して聞く様なタマじゃないし、お隣のおばあちゃんは大の猫嫌いだし、
問題が山積だった。 
悩んだ挙句、結局 妹の部屋で『父に内緒で買う』事に決定 ^^;
いつ父にバレるか?ビクビクしながらの猫飼いライフがスタートしたのである。

ちなみに・・・。
「このコの名前聞かれてね。 『ついウシくんです』って言っちゃったの~
 だから、カルテにはウシって書いてあるからね。」
・・・とは母の弁。

余談だが・・・ 以後、動物病院から「○○(←苗字)ウシ くん」という宛名の葉書が届くようになった。
これも父に見られないように必死です。。

ウシ猫 行方不明になる。

ウシくんが親離れに失敗して、コヒチの元に帰ってきた。

ウシくんは本当に甘えん坊。
他の兄弟(姉妹?)猫たちは親離れしてしまったのに、
ウシくんは相変わらず 母猫コヒチに甘えて お乳ををねだる。
そんな和やかな日常が暫く続いていた。

・・・のだが。
ある日 コヒチが「ミャア ミャア ミャア」と鳴きながら、周囲をキョロキョロ。
突然、ウシくんが行方不明になったのだ。
もうね、思い出すだけで切なくなるような声だったんですよ(T_T)
それから2、3日、コヒチはウシくんに呼びかけるように鳴きながら
ウシくんを探し回る日々が続き。。

ふと気付くと、コヒチの声に応えるかのように
「ニャア ニャア ニャア」と、か細い声が聞こえてきた。
コヒチも その声に気付いているのか 声が聞こえくる場所付近を重点的にウシくんを探し続けたのだけど、
そこで何時間探しても ウシ猫の姿を見つける事は出来なかったようだった。

コヒチが行ってしまった後、気になって その場所に行ってみると。
・・・確かに牛柄仔猫の姿は何処にも見えない。。
そしてコヒチが行ってしまった後、僅かに聞こえていた仔猫の鳴き声も消えていた。

これは どうしたものか。。

散々考えた挙句。。 私のとった行動。。
「ミャア」
取り敢えずコヒチの真似をして鳴いてみた。
20歳も越して何をやってんだかと、傍から白い視線を感じたけれど ^^;
すると、牛柄の仔猫が出てきたではないか! お隣のおばあちゃん家の室外機の下から。。

我家は おばあちゃんの家より50cmほど高台にあり、
どうやらウシくんは遊んでいる内に 下の敷地に落ちてしまったのか?
現在位置が分からなくなってしまったらしい。
コヒチも、段差がある為、見つけられなかったのだろう。

「お前は そこに居ったんかい(しかも猫嫌いな人の敷地に)。。」

しかしウシくんが見つかったからと言って、フェンスを越えてお隣の敷地に降りる訳にもいかないので、
コヒチが戻ってくるのを待って、ウシくんの居る場所へ降ろす事にした。

感動の親子の対面。
猫の母子愛を目の当たりにした瞬間だった。

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・・・なんだか、最近夜間(12時以降?)のブログ民の接続が悪い気がするのは、私だけでしょうか??(汗)

舐め猫 チビ太

ずっと文字ばかりが続いているので・・・

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ただ久々に珍しい事をやりたくなっただけなんですけど ^^;
ファイル容量の都合上、小さめの写真でスミマセン ;;

コヒチの子育て

コヒチが出産したのは、お隣のばあちゃん家(の物置の下)。
よりにもよって、おばあちゃんは大の猫嫌いだった。
出入りするのは専ら 物置と我家の塀の間からだったから、
私たちの心配に反して おばあちゃんに気付かれる事はなかったけれど。

「ねぇねぇ、コヒチ。 チビちゃんたち触らせて?」
頼んでみても、コヒチは知らんぷり。
仔猫に触ろうとしても、途端にお隣の物置の下へ身を隠してしまう。
物置の下に逃げられてはもう手の出しようが無い。

それでも諦めきれず、コヒチの目を盗んで、
仔猫たちに気付かれないように 足音を忍ばせて近づいたり色々やった。
結局いつも捕まるのは牛柄の仔猫。
片手で持てる程小さくて、軽くて、元気な仔猫だった。
茶トラの2匹は すばしこくて、全然触らせてくれなかったけど ^^;

そんな中でも(私たちの妨害に遭いながらも)、コヒチの子育ては順調だった。
我家の家庭菜園で仔猫たちにお乳を飲ませ、庭で運動会を開く。
そして狩の仕方を教えるようになった。
コヒチが手本に昆虫を捕まえ、
それを離して 次に仔猫たちに捕まえさせる。
ふわふわの綿毛が、もこもこ動いている様が可愛くて仕方なかった。

着々と仔猫たちが大きくなっていく中で
「あの牛柄のコ、なんか おかしくない?」
それは、ちょっとした違和感。
なんとなく立ち姿?というより体格が 他の仔猫と違って見えた。
「もしかしたら、あのコ 長くは生きられないのかもしれないね。」
今考えると、とんでもない勘違いだったのだけど ^^;

親離れ 仔離れ

ヨチヨチ歩きの仔猫が、狩の仕方を覚え 少し逞しくなってきた頃。
 
仔猫たちをコヒチが追い払うようになった。
親離れの時期が来てしまったのだ。
 
そして仔猫たちがコヒチの元を離れていき、
コヒチは また1匹で行動するようになった。
そして我家も元通りコヒチの散歩コースの一箇所に戻ってしまった。
 
毎日のように窓の外で繰り返されていた
可愛らしい光景が懐かしくて寂しさを感じていた頃。
親離れから1週間経っていただろうか・・・。
 
「あれって、ウシ猫じゃない?」
そう。 ウシくんが帰ってきた。
猫一倍 寂しがり屋だった彼は、親離れに失敗してしまったのだった ;;;;
戸惑いつつも、「仕方ないわねぇ」とウシくんを受け入れてくれたコヒチ。
そして親子2匹の生活が始まった。