それから月日が流れ、恋の季節がやってきた・・・らしい。
いつもは1匹で行動しているコヒチの後を、2匹の猫が追っかけていた。
1匹は黒猫。もう1匹は牛柄のオヒョ顔猫だった。
この時は猫の習性をまだよく理解してなかった私たちには
何が起きているのか さっぱり分からず、ただただ唖然とするばかり。
数日が経ち、我家に顔を見せたコヒチは また1匹行動に戻っていた。
暫くすると・・・ なんとなくコヒチのお腹が膨らんできたような・・・。
ここまで来てやっと事の真相に気が付いた私たち。(遅っ!)
妊娠してもコヒチは相変わらずだった。
我家の庭を素通りし、
たまに気が向けば 私たちの呼びかける声に振り向いてくれた。
ある日 顔を見せたコヒチは、いつもよりも しんどそう。
そして珍しく母に甘え、体を撫でて貰い、庭先でくつろぎ、
気が付くと姿を消していた。
翌日、我家に顔を出した時には元気を取り戻していたコヒチ。
心なしか お腹のあたりもすっきりしているような・・・。
どうやら人間の目に付かない所で出産してきたらしい。
「コヒチは仔猫を何処に置いてきてるんだろう」
そんな会話がすっかり母や私たち姉妹に定着してきた頃。
お隣のおばあちゃんの家の物置の下から3匹の仔猫が顔を出した。
2匹は茶トラ。
そしてもう1匹は、牛柄の毛皮をまとった仔猫だった。
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